毎晩愛を伝える次男と、毎晩息子ふたりが大好きと伝える母のやりとりが切なくて美しい

スーパーのレジでひとつ前に並んでいた親子を見て、ずっと前に親友が話してくれたエピソードを思い出しました。
親友マミリンと次男くんのお話
ごきげんよう、SHION(しおん)です。
ワタクシには男児二人の母になった親友がいます。
ここでは親友のことをマミリンと呼びましょうかね~
※矢沢あい先生の少女漫画「天使なんかじゃない」のマミリンに似ているから(^^)
マミリンとは学生時代からの付き合いでして、学校を卒業して社会人になっても、お互い結婚して環境がそれぞれ変わっても、今でも連絡を取り合う仲。
マミリンに子どもが産まれてからは会う機会がぐっと減ったけれど、たまにしか会えないからこそ一緒にいる時間を大事にしたくて…
美味しいごはんを食べながらお互いの近況報告をして、たくさん話してたくさん笑って。
そんないつかの日に、ふとマミリンが話してくれた次男くんとのエピソード。

ここ最近、毎晩寝る前に次男が「世界で一番ママのことが大好き!」って言いながら抱き着いてくんねん

やだ可愛いが過ぎる…

そんでその後「ママは?世界で一番ボクのこと好き?」って聞いてくんねん

ほぉ… で、マミリンは何て答えてるん?

「ママは次男と長男のことが世界で一番大好きやで」って言って抱きしめてる

すぅぅぅうう……………(静かに手を合わせ天を仰ぐ)

? どしたん?

まって…今、愛しさと切なさと尊さが殴り合ってるのを鎮めるのに忙しいから……

心強さどこいったんww
キレのあるツッコミをしつつ苦笑いするマミリン。
物憂げなため息をひとつ、マミリンが長く吐き出した理由をワタクシは察したのでした。
切なくて、美しい

傍からみたらとても微笑ましい母子のエピソードですよね~
でも、マミリンにとっては悩ましいことでして。
兄弟同じように愛情を注いできたつもりやった。
けど、次男には足りんかったんやろう。
何があかんかったんかな…
次男の気持ちに応えてあげたいけど、絶対に応えたらあかんねん。
うちには最愛の息子が“二人”おるんやから。
愛情に順位をつけてしもたら、兄弟の仲はどうなってしまうと思う?
その答えを、ワタクシもマミリンも、知っている。

兄弟がいようがいまいがそんなこと、幼い子どもにはまだわからないかもしれない。
自分を一番に愛してほしいと純粋な気持ちで答えを待っている次男くん。
幼い子供にわかってもらうことは難しいとは理解している。
次男くんの欲しい言葉をわかっていながらもどうしても言えないマミリン。
あぁぁぁあああああ
なんて切なくて美しいんでしょうっっっ!!!(床ドン!殴)
だからマミリンは毎晩、次男をぎゅうぎゅう抱きしめて「愛してる」を精一杯伝えるのでした。
マミリンと次男くん、その後

はぁぁあああ~~~~………
今思い返しても胸がギュッとなる~~~(しんどい)
当時次男くんは5才、長男くんは7才ぐらいだったはず。
もしかしたら、小学校入学前の準備や入学した後の慣れない環境へのフォローなどで、マミリンが長男くんに寄り添うことが多くなり、それを見ていた次男くんが寂しさを感じたのかもしれない…
もしかしたら、保育園で友達が「ママもボクのこと、世界で一番好きって言ってくれんねん!」と嬉しそうに話しているのを聞いて、自分も言われたいと思ったのかもしれない…
………
………
………いやいやいやいや。
自分の妄想、逞し過ぎやろがいっっ!!!(床ドン!殴)
本当のところは次男くんのみぞ知る、なんだろうけれど。。。
あれからマミリンは次男くんに向き合う時間を増やす努力をしたそうで。
しばらくすると、毎晩続いた愛の確認はなくなったとのこと。
ほっと安心しつつも、ちょっぴり複雑そうな顔をするマミリンに笑ったのは、もうずいぶん前のお話(^^)